元気な大分の事業所、大分の未来技術

今回は、商工労働企業委員会が大分市内を中心に調査に入るとのことで、地元選出議員として同行させていただきました。

まずは、大道町にある「大木化粧品株式会社」。化粧品を中心に日用雑貨等の卸売業を営み、近年はネット通販で大きく業績を伸ばしています。
ＨＰは英語、中国語版も用意して海外からの注文にも応じるなど、ネット通販だけで年商「ん億円」に拡大。県産の農産物や加工品など、県産品の販路拡大にもご尽力いただいております。

続いて、市内高江にある「大分県産業科学技術センター」へ。この敷地内には先端技術イノベーションラボ「ＤＳ－Ｌａｂｏ」が整備されています。ここは西日本唯一のドローン開発拠点であり、世界最高水準の磁気特性測定技術を備えています。
ドローンの普及が広がれば、近い将来「ドローン車検制度」も想定され、この施設での研究成果が活かされると期待します。

次は、お隣の臼杵市へ移動。臼杵石仏の入口「石仏会館」にある「後藤製菓」を訪問。同社はお土産品で有名な「臼杵煎餅」を製造販売しています。「臼杵煎餅」の生産は県内に７社あるとのことですが、同社が一番の老舗でもうすぐ創業100年を迎えるとのこと。
そこで他社との違いを明確にするため、リブランディングに挑戦し、新ブランド名を「イクス・アティオ」（IKUSU ATIO）としました。アルファベットを逆に読むと、コンセプトが理解できます。（面白い発想ですね）

次は大分市へ戻り、稙田地区にある「株式会社はなはな」へ。同社は老人ホームやこどもルーム等を運営し、県から「おおいたワーク・ライフ・バランス優良企業」として表彰されています。
途中離職の心配が多い女性や若者の処遇・就労環境を整備し、雇用の継続を実現しています。事業所内保育所も整備するほか、安心して休暇がとれる職場環境もつくっています。

最後は、萩原にある「有限会社ピーエムラボ」へ。同社は、入れ歯や差し歯を作る歯科技工所です。一般的に歯科技工所は個人経営が多いのですが、こちらは会社組織で多くの歯科技工士を雇用して増大する歯科医療のニーズに応えています。
歯科技工士育成会では奨学金の支援等にも取組んでいるものの、こちらの業界も人手不足に悩まされています。魅力ある若者の就業場所なのですが、国家資格の取得のための専門学校の定員拡大が課題です。