どうなんだろう、日本の”働き方改革”

こんにちは、木田昇です。

今回のお題は、皆さんご存知の「働き方改革」です。
現状の法律では残業時間の規制が効かず「青天井」で、「過労死」の温床でもありました。国会で審議されている「働き方改革」関連法案が成立すれば、罰則付きの残業上限規制が敷かれるのは良いのですが、それでも「月100時間未満」。
働き方改革
同時に、いくら残業しても残業代が支払われない「高度プロフェッショナル制度」(残業代ゼロ法案)も、政府は提出しています。(国の定める年収を上回る労働者が対象。〝今回〟は年収1075万円)
どうもしっくりこない処も多く、私なりの考えを街頭の皆さんへアピールしてきました。

メーデーの起源は、1886年に遡ります。米国の労働者が「8時間は労働に、8時間は休息(睡眠)に、(一日の残る)8時間は自分の自由に使えるために」をスローガンにストライキを行いました。(こうして一日8時間労働制が実現)
日本でも大正時代に第一回メーデーが開かれましたが、その後日本は戦争へまっしぐら。労働時間短縮どころではない状況へ。
連合大分 街頭宣伝
戦後、1947年に労働基準法が制定され、日本もやっと週48時間労働が法制化。平成に入った段階でも〝週46時間〟、その後〝週44時間〟へ、〝週40時間〟が全面実施されたのは1997年ですので、そんなに古い話ではありません。

激動の昭和を生き抜き、戦後の焼け野原から今日の発展を遂げるのにご尽力された方々のご労苦は計り知れません。(四の五の言えない時代だったでしょう)ただ、社会環境、産業も技術も発展・革新を遂げ、平成の時代も幕が閉じられようとする今、「働き方」が変わらないで良いはずがないですよね。

働く人の健康(心身とも)を損なわず、労働生産性も上げていくことはできるはず。国民一人当たりのGDPが日本とほぼ同じ国で働く人と話す機会がありました。曰く「週37.5時間労働、残業なし、毎年ロングバケーション」とのこと、しかも所得水準は日本よりかなり高い。日本の「改革」は、まだまだ道半ば。

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