自然の連鎖を大切にし、持続可能な社会を
こんにちは、木田昇です。
地域活性化シンポジウム「やっかい者の竹を貴重な資源として活用し、地域の活性化をめざす」に参加しました。
基調講演は、(株)日立製作所の菅澤貢氏による「早急に対策しないと山・川・海の荒廃を招く放置竹林問題とその対策提案」です。
竹は繁殖力が強く成長が早いので、(方言で表現すると)すぐに「シコります(密生する)」。西日本、とくに九州には竹林が多く、手入れされていない「放置竹林」が、森林・田畑に侵入するなどで〝やっかい者〟扱いに。
昔は、竹が暮らしの中で様々な用途で使われていましたが、今はプラスチックや金属等に代替され、竹の需要が激減して荒れた竹林が増えてきました。
竹は普通に燃やすと有害成分が発生するため、伐採後の処分方法が課題となっていました。
そこで、産官学の協力により竹の改質技術を開発し、バイオマス発電等に利用する取組みが進められています。
これが実用ベースに乗れば、山がよみがえり、地球温暖化にも貢献するとされています。
現在、各地の漁協が広葉樹植林活動に取り掛かりだしたとのこと。山からの養分が川・海を豊かにし、プランクトンが魚、貝や海藻を育てる。
持続可能な社会を創るには、自然の連鎖を取り戻すことが必要です。