日本に9箇所しかない貴重なユネスコエコパーク
県議会常任委員会による県内一周調査もいよいよ最終行程。県議会を出発して、豊後大野市犬飼町⇒豊後大野市大野町⇒豊後大野市三重町⇒竹田市(豊肥振興局)⇒佐伯市宇目町⇒佐伯市(南部振興局)⇒大分市と、二日間の行程です。
犬飼町の「障害者支援施設 めぶき園」は、障がい者の支援に50年間関わってきた五十嵐施設長が運営しておられます。「決して見放さない」を精神に、スタッフの皆さんが熱心に様々な活動支援を提供しています。
大野町の「大分県防災航空隊」は、防災ヘリコプター「とよかぜ」を有し、災害・山岳遭難時の救援や空からの消火活動などを行います。県内各消防本部から9人の隊員が派遣されて訓練を行い、万一の事態に備えています。
三重町の「地域包括ケア拠点施設 ひなたぼっこ」は、認知症カフェなどいつでも気軽に利用される施設として好評です。利用者からは「今が青春、最近笑顔が増えた」などの声も聞かれています。年間の利用者数をは六千人を超え、全国トップクラスの利用率。
竹田市では、県豊肥振興局にて福祉保健関係の取組をヒアリングし、竹田市での小児科や産婦人科関係の対応状況を伺い、宿舎にて泊。
二日目は、昨年6月に「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」(生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的としたもの)に登録されたエリア内の藤河内渓谷(宇目町)へ。
澄みきった清流がそそぐ渓谷は、とても癒されます。〝マイナスイオンたっぷり〟って、感じです。夏はキャニオニング、冬は凍結した滝が絶好の〝インスタ映え〟ポイントとして人気だそうです。
近くにはキャンプ施設もあります。けっこう山深いところにありますので、時間をとってゆっくりと自然を堪能いただきたいと思います。(ユネスコエコパークは国内では9箇所しかありません。自然環境や生態系の保護に人々がどう関わるのかが大切です)
続いて佐伯市中心部へ移動し、県南部振興局にてヒアリング。南海トラフ巨大地震の発生確率は、今年から70~80%となっています。佐伯市は、津波の襲来が県内最速(30分以内)で、予想高も県内最高の地域です。避難訓練に本格・実践的に取組んでいただくよう要請させていただきました。
いよいよ最後の調査箇所は、大分市高江にある「大分県衛生環境研究センター」。食品中の残留農薬、大気中の「PM2.5」や放射線等の分析やモニタリングなど、保健衛生と環境分野の科学的・技術的中核機関の役割を担っています。
ちなみに北朝鮮の核実験時、放射線観測値に変化はなかったそうです。
以上で、延べ7日間にわたる県内一周調査は完了しました。調査を通じて得たものは、今後の議会・委員会活動に活かしていきます。