県内一周調査、九重⇒日田⇒玖珠⇒宇佐⇒豊後高田⇒大分

福祉保健生活環境委員会による県内一周調査は2・3日目の行程に入りました。県議会を出発して「九重町~日田市~玖珠町~宇佐市~豊後高田市~大分市」の一泊二日。(たいへん長~い、移動距離でした)

まずは、九重町社会福祉協議会の取組む「生活困窮者自立支援事業」を調査。同社協では、寄り合いカフェ「ひとりじゃないよ」(コーヒー50円、カフェラテ50円と、格安です)を運営し、売上金を支援事業の運営資金に充てているとのこと。
会長さんは歌が趣味で、カフェの名称は天地真理の歌「ひとりじゃないの」から連想して名付けたそうです。

次は、日田市に向かい西部地方振興局にて、日田市・玖珠郡管内における県の取組状況を聴き取り、日田市夜明地区の簡易水道事業の現地を調査。同地区の水道施設は、昨年の九州北部豪雨により大きなダメージを受けていました。旧施設(写真上)は川のすぐ側でしたが、新施設(写真下)は丘の上に建設されたので、洪水による心配はありません。
日田市夜明地区簡易水道

続いて、日田市の社会福祉法人「すぎのこ村」が運営する障がい者福祉施設を訪問。こちらの施設でも人材確保にかなり苦慮している様子。(写真:浴槽中心の台に利用者が仰向けに乗り、台が下がるのでなく浴槽側が上昇してお湯に浸かるので、利用者の不安が軽減される仕様となっています)機材整備も必要ですが、福祉現場では人の力が何よりも求められます。
障がい者対応の浴槽

2日目。玖珠町にある県立玖珠美山高校を訪問。県が推進する「おおいたうつくし作戦」に対する同校の取組みとして、地域産業科の生徒によるプレゼンを受けました。県の天然記念物で絶滅危惧種にも指定されている「レンゲツツジ」の保護活動や、生徒が研究開発して特許を取得した「バークマット」(杉の伐採時に排出される樹皮を加工したもので、トマトの栽培用に土の替わりとして利用されます)の紹介もありました。
玖珠美山高校
(「君たちは大変貴重な経験をしています。生涯忘れないでほしい」と、生徒さんへ伝えました)

宇佐市へ移動し、県北部振興局にて管内(中津市・宇佐市・豊後高田市)における県の取組状況を聴き取り、先般の耶馬渓における大規模土砂崩れ災害の対応についても報告を受けたところです。
県北部振興局
そして豊後高田市へ移動し、「千嶋病院」を訪問。大分県認知症疾患医療センターとしての機能を備え、認知症の心配を抱える人にとって気軽に相談しやすい地域に信頼される施設となっています。フランス式の認知症ケア「ユマニチュード」(まず目線を合わせて、それから話しかけ、触れてケアを行うなど)をご教示いただきました。認知症と関わるには、そういった知識を身につけることが大切です。

被害者支援センター
最後は大分市へ戻り、2003年に設置された「大分被害者支援センター」を訪問。犯罪被害にあわれた方や、そのご家族は犯罪による直接的な被害だけでなく、周りの心ない言動やインターネット上での中傷などの二次的被害により様々な苦しみに直面します。この4月には「大分県犯罪被害者等支援条例」が施行されたところ。同センターは、被害者等へ寄り添った支援ができる大切な施設です。

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